ほたて貝殻の話
貝付のオタテを調理した後に残る貝殻。
地域によって違うと思いますが、ここでは燃えないごみとしてゴミステーションへ。
ゴミステーションとは、家庭ごみの集積場のことですが、この呼び名、北海道だけですか?
大量に生産されるホタテ製品工場から発生するホタテ貝殻はどうでしょう?
ほたての産地ならではのホタテ貝殻のお話。
時々電話をいただきます。
「ホタテの貝殻が欲しいのですが?」
電話の相手は、飲食業の方。
何に使うのかといえば、刺身盛り用の器や灰皿です。
他には、交通安全キャンペーンの品。
貝殻に「交通安全」と書いて粗品として配ります。
家庭だと、花壇にきれいに並べたり、品種を書いたりして装飾に・・。
大量ではありませんが、これも貝殻利用の手段。
工場から発生する大量の貝殻の用途はというと
多くが、廃棄処分されていますが、可能な限りリサイクルされています。
牡蠣養殖資材として販売。
国内だけではなく海外にも輸出されています。
除菌、抗菌、消臭機能があり、カルシウム、ミネラルを含む貝殻の有効利用として
粉砕して、土壌改良材、洗剤、歯磨き粉、チョーク、漆喰壁などでも販売されています。
貝殻は、水を浄化する効果もあるので、河川の整備にも有効。
家庭でもできそうな気がしますが、実は大変な作業です。
上記の効果を発揮するのは、高温で過熱する必要です。
そして何よりホタテ貝殻は、非常に硬いので砕く作業が困難です。
だいぶ前の話ですが、タイヤメーカーに提案したことがあります。
「ホタテ貝殻をスタットレスに活用できないか?」
この時の答えは、「貝殻が硬すぎて道路を傷めてしまうので難しい。」
当時は、今ほどリサイクル設備も無かったのでもっともな回答だと思います。
今ならどうでしょうね?